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WebMatrixにポテンシャルを感じるところ・いまいちなところいろいろ

ここ数日,WebMatrixをいじっている.WebMatrixはMicrosoftの製品で,エディタにサーバ(IIS 7.5 Express),データベース(SQL Server),FTP,サイト管理機能を詰め込んだソフトであるが,追加でCMSやWikiなどのソフト(実行環境?)のインストールもできる.

基本的にMicrosoftの技術ベースのため,それ以外の技術ベースで使えるかというとそうとはいえないが,基本的な部分に関しては機能差を考える必要はないかな,という気はしている.ベースとなっているのはコードエディタであるということを考えれば,簡単なページ作りやプログラミングができるソフトと言って過言ではないだろう.

WebMatrixのキャプチャ

ちまちまと使っていく中で,よいと思った点とよくないと思った点を挙げていこう.始めはよかった方.

挙げていった点で気に入っているのは,サーバの設定がデフォルトであっても何とかなるという点だろう.IIS Express上でのデバッグと割り切れば,深く考え込まなくても使うには十分なモノではないかと思う.細かい設定はWebMatrixでやることになるが,深く気にしなければデフォルトのサーバ設定で何とかなる.また,IIS Expressが起動しているのはWebMatrixを開いている時だけなので,起動・停止を気にかけることもない.

また,Apacheを同時起動していても,Apache・IIS Expressのポート設定が重なっていなければ両方とも機能する.IIS Expressのポート設定はランダムと思われるが,IIS Expressでは(デフォルトでは)http://localhost:(ポート番号)/でアクセスするので,本番環境とほぼ同じようにブラウザで動作確認が取れる.また,複数サイトの管理をしていても,ポート番号が重ならないようにできている.

サイト管理に関しては,基点となるフォルダを決めてしまえば,その配下のフォルダやファイルだけを見ればいいようにできている.いうなれば,サイトをまたいでファイルを探しに行くことのないように設計がされている.また,ファイルのアップロードもWebMatrixで設定してしまえば,アップロードが簡単にできてしまう.

次はよくないと思った点について挙げていく.

文字コードに関しては,まさかここまでいじるとは思ってなかったので,インストールの時に設定できたような気がするのだが,忘れてしまったので確認できてない.あとから変えられるのかと思ったが,それらしい設定を未だに見つけられていない.

恐らくこれ以上に深刻になりそうなのが,PHP周り.あとからWebMatrix用のPHPをインストールできるが,(Windows 7 64bitの場合は)「C:\Program Files (x86)\IIS Express\PHP\v(バージョン番号)」に入っているが,直接php.iniを見れても変更ができなかったりする.その時は,「v(バージョン番号)」フォルダを右クリックして「プロパティ→セキュリティタブ→Usersを選択→編集ボタンを押す→Usersグループを選ぶ→変更に許可するにチェックを入れる」と実に面倒くさい.編集したら,前述のとおりにやり,最後に「許可する」と「書き込む」のチェックを外してOKを押して元に戻しておく.

プロパティ画面その1プロパティ画面その2

WebMatrixでPHPをいじれるのはよいが,そちらの設定をしないといけないが,変更までに中々の手間がかかるのが難点であるように思う.この辺りの設定が手間取るのはいまいちな感じが否めない.

一応,いい所といまいちな所を挙げてみたが,コンセプトとしては「かゆいところに手が届く」感じがいいと思う.ポテンシャルとしてはフリーソフトとしてはあるように思えるし,バージョンアップを重ねれば洗練されたソフトといえるような気がしている.個人的にはいろいろなソフトを使っているが,ここまで飽きずに使えるというのもいいのかもしれない.

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Software / Web Service
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